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更年期と運動

 更年期とは、年齢を重ねていくと性ホルモンの分泌の変化が起こって、様々な体調の変化や精神的な不調がみられる時期を言います。男女ともに起こり、一般的には40代以降にみられることが多いです。女性では、閉経前後の約10年間に卵巣ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することで、身体的、精神的な様々な変化が起こりはじめますが、男性では、身体的な症状や精神的な症状は多少みられますが、女性と比べて性ホルモンの変化が緩やかなので、女性ほど更年期の変化が現れにくいです。そして、更年期にみられる症状により、日常生活に支障が出る場合はホルモン剤や漢方薬などでの薬物治療や、生活習慣の改善指導などが行われます。
 一般的に更年期では、のぼせ、顔のほてり、汗が噴き出る、手足の冷え、頻脈、動悸、息切れ、耳鳴り、めまい、頭痛、肩こり、疲れやすい、皮膚の乾燥、手足のしびれ、頻尿、尿漏れ、お腹の張りなどの自律神経失調の身体的症状や、イライラする、不安、意欲の低下、抑うつ、不眠などの精神的症状がみられます。女性では、高脂血症や高血圧、虚血性心疾患などの生活習慣病や、骨粗鬆症、脳梗塞、認知症などの疾患にかかるリスクも高くなると報告されています。
 更年期は、男性にも女性にも起こる加齢にともなう身体の変化のひとつで、更年期へと入る前から、栄養バランスの整った食事と運動習慣で生活習慣を整え、更年期で起こる変化に備えておくことが大切です。更年期女性に対する運動の効果を報告した国内外の研究では、閉経前の日頃、座位中心の生活スタイルの女性が、レジスタンス運動(筋トレ)を行うと筋力の向上、血中脂質、骨機能への効果があること、更年期についての知識を得たうえで運動を行うと、しびれや感覚異常、イライラ感に効果があることなどが報告されています。運動を行うことで爽快感や達成感を味わうことができ、ストレスの発散やリラックス効果を得られ、睡眠リズムを整える作用もあります。
 更年期にみられる変化を知り、更年期前から運動習慣を持って健康的な身体づくりを意識すること、将来的な健康を目指して運動を楽しみながら継続することが大切です。
by 珍香鈴
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