病院でレントゲンを撮ってもらい「骨に異常はありません」と言われたのに、
痛みがなかなか引かず再受診したところ、「骨折や亀裂が見つかった…」そんな話を聞いたことがある人は多いかもしれません。その理由は、骨折の種類や部位によっては受傷直後のレントゲンでは異常がはっきり確認できないことがあるようです。そのため、受傷直後や受傷部位によっては、レントゲンでは診断が難しく、後日の再検査で骨折が判明するケースも多々あります。
骨折すると私たちの体では「骨折治癒」と呼ばれる修復過程が始まります。
まず傷ついた組織を修復するために炎症反応が起こり、その後、骨を壊す働きをもつ「破骨細胞」が傷んだ骨や壊れた細胞を少しずつ取り除いていきます。この働きを「骨吸収」といいます。骨吸収が進むと、受傷直後には分かり難かった細い骨折線がレントゲンでは徐々に確認し易くなることがあります。これは破骨細胞が傷んだ骨を取り除くことで骨折部の境界が明瞭になり、レントゲン上で骨折線が識別しやすくなるためです。骨折そのものが新しくできたわけではなく、骨の修復過程によって骨折線が見えやすくなるため、後日のレントゲンで発見されることがあるのです。さらに修復が進むと「骨芽細胞」が新しい骨を作り始め、「仮骨」と呼ばれる新しい骨組織が形成されます。このような修復過程による変化によって、初回のレントゲンでは確認できなかった骨折が、数日から1〜2週間後の再検査で確認できることがあります。
しかし、骨折が確認され骨が治ったとしても、それだけで身体は元のように動けないことが多いです。骨折修復期間で、関節の動きが悪くなったり、筋力が低下したり、バランス能力が落ちたりすると、痛みが長引いたり、他の部分を痛めたりする原因になります。そのため「本来の身体の動きを取り戻すこと」も回復には欠かせません。
適切な運動療法やリハビリテーションによって、関節の可動域や筋力、身体の使い方を改善していくことが、再発予防やスポーツ・日常生活へのスムーズな復帰につながります。痛みが長引く場合は、骨だけでなく身体全体の機能にも目を向けることは大切です。
by フォーミー
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