呼吸は、ほとんどの人があまり意識せず行っている生理活動です。
鼻についても、その機能について、詳しくご存知の方は少ないと思います。鼻は、嗅覚を司る以外に優れた空気コンディショナーとしての機能も有します。例えば、外気が-20℃でも鼻から呼吸すると、その空気は鼻腔を通るだけで体温近くまで上昇し(なんと50℃以上も!)、気管支や肺胞粘膜への刺激を抑えます。逆に熱い空気は冷却の役目を果たして、外気が50℃くらいあってもやはり体温近くまで冷却します。さらに鼻で呼吸することにより、湿気を含ませることができます。この機能のおかげで呼吸器全体の粘膜の乾燥を防いで、適度な湿度保った空気を送ることができます。
又、鼻には、優秀なフィルターの機能も有します。鼻の入り口の鼻毛は、チリやホコリ、花粉などの比較的大きな遺物を捕捉し、体内への侵入を防ぎます。しかし、鼻毛を通過した空気には、まだ細菌やウィルスなどが残っています。それを副鼻腔に送られて取り除かれるので、肺には快適な状態の空気が送られます。だから、常に鼻で呼吸することにより、身体に害となるような物質が除かれ、綺麗で快適な空気が肺に送られることになるのです。
一方、口での呼吸は、外気の影響をもろに受けてしまいますので、のどや気管支粘膜は常に刺激されることになります。
特に乾燥にはのど、気管支の防御機能を低下させ外敵の侵入を容易にしてしまうので、風邪などの感染症のリスクが高まります。又、ホコリやチリ、花粉なども直接体内への侵入をし易くして発症のリスクを高めます。
最近では、マスクをする機会が増えて口呼吸をする人が、多くなっています。
口呼吸は口の周辺の筋肉が、正常に機能しないために見た目が悪くなるだけでなく、口の全般の機能低下にも繋がります。また、虫歯や、歯周病、歯肉炎のリスクも非常に高くなります。身体の機能において鼻は、呼吸器、口は消化器として分類されているので、鼻が呼吸に適しているのは当たり前のことですが、医療関係者もその認識は低くなっているのは、残念です。今一度自分の呼吸を確認して、意識して鼻呼吸をするように努めてください。
by 珍香鈴
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