現代は「ストレスや疲れ」にあふれていて、精神的にだけではなく、体にも影響は出ています。その一つに体から『疲労臭』として出ていることも多い様です。この疲労臭は厄介で、シャワーを浴びたり、体を洗っても残ってしまいます。ストレスや疲れでの、発生のメカニズムやセルフチェックの方法を確認していただけたらと思います。
私たち人間は、食べたものを消化・吸収し、栄養を取り込みながら生きていて、タンパク質も大切な栄養のひとつですが、分解する際に作られるのが「アンモニア」です。このアンモニアは鼻につくような刺激臭を持っていますが、肝臓で「尿素」に変わり、尿として排出されています。しかし、肝臓が疲れて働きが悪くなったり、ストレスや筋肉疲労でアンモニアの産生が増えると、一部が体内に残ってしまいます。残ったアンモニアは、体中の血管をめぐりつつ皮膚からガスとなって放出されます。アンモニア臭は誰もが若干は出ているのですが、血中のアンモニア濃度が高まると放出されやすくなり、周囲ににおいが伝わってしまいます。
疲労臭は、「血液由来」に因るもので、皮膚表面の菌や皮脂に原因があるわけではないので、体を洗っても解決にはなりません。
メンタルや食生活…発生の5大要因
1.緊張などの精神的な「ストレス」
2.運動や肉体労働による「筋肉の疲労」
3.タンパク質に「偏った食事」
4.飲酒などによる「肝機能の低下」
5.便秘などでの「腸内環境の悪化」
そんな悩ましい疲労臭は性別や年齢に関係なく出てしまいます。アンモニア臭は、全身から漂っていますが「足」に出易いので、チェックが可能です。特に足の裏にある「母指球」(親指の付け根にあるふくらみ)や踵は、体重がかかって汗もかくため、匂い易いので、お風呂あがりに足の裏を嗅いでみてください。靴を履いて蒸れたにおいは洗えば落ちますが、疲労臭は落ちにくいです。お風呂に入り、足を洗ってもツーンと臭うのであれば、疲労臭を疑うべきかもしれません。
by ベクトル
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