米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのがん予防に携わる研究者が「動かないこととがんによる死亡の間に強い関連が明らかにみられた」と医学誌JAMAで発表しています。そして、「我々の研究は、座る時間を少なくし、動く時間を増やすということの重要性について補強するものだ」と動くことの重要性を強く訴えています。
研究では2008年からの13年間、約8,000人の参加者に7日間連続で活動装置を起きている時間に装着してもらいました。調査開始時点でがんを患っていた参加者はいませんでした。また、参加者は全員、2003年から07年に行われていた3万人の45歳以上の米成人を対象に行われていた脳卒中に関する研究にも参加していました。この5年間の追跡調査でも、座りがちな人々は、年齢や性別、疾病状態を勘案しても、座らない人たちと比較して、がんで死亡するリスクが82%高いことを発見していました。しかし、先に行われた研究では健康的な食事や運動、禁煙といった健康的なライフスタイルを選ぶことで、がんによる死は50%以上予防可能だということが示されていますが、座ることとがんについて、自己申告であり客観的なデータではありませんでした。
今回の研究では、人体活動装置を装着することで、より正確に運動が及ぼす影響について推計することができました。研究では、座っている時間30分をウォーキングなど軽度な運動に置き換えることでがんになるリスクを8%程度軽減できることが確認され、中度の運動では31%程度リスク軽減につながるという結果が報告されています。
運動が身体に良い、必要と言われていましたが、具体的にどの程度影響するのかを説明するものではなかったので、参考になると思います。これを参考にし、死亡原因第一位のガンの予防に運動が不可欠であることをもっと訴えていただきたいと思います。
by グランブラー
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