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有酸素運動は、15分以上で効果?

 「有酸素運動は15分以上続けた方が良い」と聞いたことがある方は多いと思います。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、生活習慣病予防やダイエット、心肺機能向上など多くの健康効果が期待されています。また、脂肪は安静時でも代謝の約50%ほどエネルギー源として使われているようですが、なぜ“15分”という時間が推奨されるのかについて確認していきたいと思います。
 運動を開始すると、身体はまず血液中のブドウ糖や筋肉内に蓄えられたグリコーゲンをエネルギー源として利用します。一方で、脂肪の利用割合は運動開始直後よりも、運動を継続するにつれて徐々に高まること考えられていました。そのため、一定時間以上継続した有酸素運動では脂肪代謝が活発になり易いと認識されていました。従来からスポーツ医学の分野では、心肺機能の向上や体脂肪管理を目的とした場合、15〜60分程度の有酸素運動が推奨されてきたので「脂肪燃焼は15分を超えてから始まる」と説明されることもありました。しかし、現在ではこれは正確ではないとされていて、脂肪は運動開始直後からエネルギー源として利用されています。ただし、運動時間が長くなるにつれて脂肪の利用割合が増加するため、結果として15分以上継続した方が脂肪代謝の恩恵を受けやすくなると考えられています。
・運動開始直後から脂肪は使われている
・継続時間が長いほど脂肪利用率が高まりやすい
・健康効果や消費エネルギー量の面でも一定時間の継続が望ましい というのが現在の理解です。
 最新の考え方では「合計時間」も重要で、近年の運動指針では、必ずしも20〜30分を連続して行う必要はないとされています。例えば、10分のウォーキングを2回、10分の犬と散歩を1回など、1日の総運動量を確保することでも健康効果が期待できます。米国スポーツ医学会(ACSM)や米国疾病予防管理センター(CDC)は、成人に対して週150分以上の中等度有酸素運動を推奨しています。そのため、「15分以上続けなければ意味がない」のではなく、「継続して運動習慣を作ること」が最も重要と思います。 運動時間にこだわり過ぎるよりも、自分の生活に合わせて継続できる運動習慣を作ることが健康維持への第一歩です。
by 筋治良
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